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リハビリテーション科

  • リハビリテーション科紹介
    当リハビリテーション科には、約50名の理学療法士(PT)、約30名の作業療法士(OT)、約10名の言語聴覚士(ST)がいます。
    患者様ごとに適切なリハビリテーション医療を提供するために、入院および外来ともに「グループ訓練」は行わず、療法士と患者様がマンツーマンで対応する「個別訓練」を基本としています。

    当院では、365日リハビリが提供できる体制と2担当制を実施しています。
    2担当制とは、患者様への適切なリハビリテーションの提供とスタッフ教育のため、必要な方には各セラピストが午前と午後に1回ずつリハビリを提供・実施するものです。
    午前と午後で二人のセラピストが日常的に患者様の治療を行っているため、治療などの相談や意見交換が活発に行え、多面的な治療が可能です。
  • 理学療法部門
    ①患者様の自然回復を促すこと
    ②回復や生活の阻害因子となる廃用症候群や過剰な筋緊張、ネガティブな心理状態などを排除すること
    ③在宅復帰に必要な質の高いADL、IADL能力を獲得すること
    ④ADLや諸動作の基盤となる体力を獲得すること
    理学療法部門では、これらを目標にしながら患者様にリハビリを提供しています。

    【リハビリ内容】
    *関節可動域・筋力・持久力の増大、協調性や全身調整運動訓練などの運動療法
    *起き上がりや立ち上がり、歩行などの基本的動作訓練
    ※その中で必要に応じて杖や義肢、装具および車椅子なども使用します。
    痛みのある部位に対しては、温熱や電気治療などの物理療法を施行しています。

    【取り組み】
    入院直後から患者様に合わせた車椅子シーティングを実施しています。
    また、早期に装具を作製することで積極的に病棟歩行を導入しています。

    また、多くの患者様宅へ伺い、家屋評価・住宅改造のアドバイスや介助指導を行うことで、自宅退院率を高めています。

    さらに理学療法士も早出・遅出のケアに関わることで、よりリアルに患者様の問題を把握できるように努めています。
  • 作業療法部門
    急性期病院から当院へと転院されてきた患者様が、基本的な運動能力だけでなく、トイレ・食事・家事などの応用的能力を回復させ、社会に適応できるようになるまで、能力が改善されるよう支援します。

    【リハビリ内容】
    患者様にとって大切な「作業」が再び行えるよう、生活上の工夫や支援方法について、患者様と一緒に考えながら支援を行います。
    作業療法の説明や面接を通して、患者様と作業療法士が一緒に今後の目標を設定していきます。
    面接では「イラスト」や「iPad」などのツールを用いて、患者様に目標をイメージしていただけるよう工夫しています。

    【取り組み】
    麻痺などの後遺症のある身体に対しては、徒手療法や物品を使用した課題、電気刺激療法などを実施しています。
    それだけではなく、身辺動作練習(着替え・整容・トイレ動作など)、家事動作や趣味活動の再開に向けた練習など、様々な介入方法を患者様と一緒に検討したうえで実施しています。

    また、ご自宅復帰前には症状や患者様の状態に応じた生活環境の整備、福祉用具の紹介、住宅改修のアドバイスなども行っています。
  • 言語聴覚部門
    回復期という時期は発症からまだ日が浅いため、摂食・嚥下面の評価(嚥下造影検査等)や訓練に力をいれています。

    【リハビリ内容】
    コミュニケーション障害、高次脳機能障害についても、長期的な展望のもと、回復期の段階でどのような援助をしたら良いかを考えながらプログラムを立てています。

    【取り組み】
    退院後も外来で継続的なアプローチを行うことも多く、亜急性期から維持期に至る長期的援助も行っています。
    病院全体として、学会発表も含めて教育に力を入れています。
  • 通所リハビリテーション部門
    生活機能の維持・向上、自立生活の推進、介護負担の軽減、QOLの向上を目標に「その人らしく生きる」ためのリハビリを行っています。

    【リハビリ内容】
    個別リハビリテーションでの身体機能面へのアプローチをはじめ、個々のニーズや生活環境に合わせ、福祉用具の提案、環境設定や装具の調整など幅広く対応しています。

    【取り組み】
    必要に応じて送迎に同行し、自宅へのアプローチ方法の評価・提案も行っています。
    また、個別リハビリテーション以外の時間も有意義に過ごしていただけるよう個々の能力にあわせたプログラムをリハビリスタッフが選定し、実施しています。
    (例:マシーントレーニング、ペーパートレーニング、足浴・手浴など)
  • スタッフ教育
    ◆院内教育

    新卒者は一定期間の新人教育プログラムの中で、臨床業務に必要な知識・技術の獲得を目指します。
    また臨床現場のなかで先輩セラピストが直接指導を行い、より実践的な臨床での解決能力の向上を目指しています。

    入職半年後には、自身の思うテーマで発表を行います。
    発表を通して、今までに吸収したことを言葉で表現し、伝えたいことを明確にし、分かりやすく伝えるということを学習してもらいます。

    そのほか院内では、各種勉強会・研修会参加後の伝達講習会・院外からの外部講師を呼んでの講習会なども行っています。
    さらに、病棟学習会などに積極的に参加することで、治療技術・知識の向上も図っています。

    ◆院外教育

    院外研修として、各療法士協会主催の各種講習会・研修会、県内の各療法士会主催の研修会や他職種の研修会、他病院施設への研修などへの参加や学会発表も奨励しています。
    グループ病院でのリハビリ研究会では、外部講師による勉強会を実施しています。
    スタッフは積極的に参加しており、知識・技術の向上を図っています。