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てんかん『発作』

「うー」というとつぜんの声は
  早く気づいてほしいから。
手をつき出すのは
   握り返してほしいから。
白目になるのは
  黒目を呼びもどしてほしいから。
足をバタバタさせるのは
  あなたに早く来てほしいから。

声も手も足も目も髪の毛でさえ
体じゅうが
生きるために
生きたいために戦います。

「くー!」と止まってしまう時間
「生きてるのはしんどいやろ。」と
ささやかれているようで
一生けん命走って逃げる私が見える。

だから、
早く強く叫んでほしい。
体は一人で戦うけど
心だけは一人にしないでほしい。
心をさびしくしないでほしい。

今も発作が起こると
「帰ってきて!!帰ってきて!!」
と叫んでしまう。
私達も共に病気と戦う強い気持ちで
声をかけています。
てんかんという病気は大脳の慢性の病気です。
私は、てんかん発作が発症すると、その人は
身体が激しく強い息苦しさの痛みに加えて、
真っ暗闇の中の出口を求めてひたすら歩かなと
いけないおそろしい所にいるのではないか、と
思うのです。


神様は、生命をつないだ子らに
どうしてこんなふうにされるのでしょうか。
(つきつめるといつも思うフレーズです。)

           管理者 山下 雅子