最高の医師と
最先端の医療に出会いました。


それでもリスクはあると思えるんです。
サッ！と出来ていた細かい仕事が
手さぐりになったこと。
そこにあるのに１～２㎜先を捜していたり、
１つ仕上げるのに
３～５倍くらいかかったり・・・。

でも彼の意志は強く、決してあきらめず、
いろいろやり方を試しながら
お仕事をされています。
でも、フッ！と「なんでやろ。」
という表情が出るんです。
出来なくなったことを
どう納得されているんだろうか？
「なぜ？」と何度も首をかしげ
不安な様子を目の当たりにした時、
同じ思いの私がいます。
うなだれる彼に声をかけるのは、
先の見えないつらさが限りなく襲ってきます。

こんな詩を書いたことがありました。

『ごめんね』
　こんなふうに考えること
　絶対にいけないことわかっています。

　でも、
　どうしても一度だけ
　わかって欲しい気持ちがある。
　「お母さんのお腹にもどして
　　　　同じように産んでほしい。」と。
　ごめんね、お母さん。
　でもね。
　二度とも同じなら
　あきらめるから。
　あきらめられるから。

　こんなふうに考えること
　おかしいですか。

　　　　　　　第三集　とつきととうか　より

　
　　　　　　　　　　　　　　　管理者
　　　　　　　　　　　　　　　山下　雅子