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『こう思うのです。』
工房おりがみ コラム更新

利用者さんも、もう60歳近くになります。
ご家族が、ひとり、ふたりと旅立たれました。
ずっと家族と離れて暮らしておられる息子さん
や娘さんのこと、どれくらい覚えておられ、知
ろうとしておられたのでしょうか。
日常のいろんな事が出来ること、一人で耐える
ことや一つのことをやり通すことや、何かを作
れることを知っておられたのでしょうか。
そのことをもっと伝えてあげれば良かったと、
後悔しています。離れて暮らしていても、父で
あり、母であり、兄弟姉妹であり、どんなふう
に暮らしているか、「別にいいですよ。」と言
われても、私たち職員には伝える義務がある気
がします。
離れて暮らしていても、その人にはわかっても
らう権利があり、ご家族はわかってあげる義務
があると思います。
このようなことは、「そうですよ!」「いまさ
ら!」と言われそうですが、私は二人のお母様
を見送り、今、つくづくそう思っています。
伝えて、知ってもらって、何かが初まることが
あるはずだと思います。

            管理者 山下 雅子