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工房おりがみ コラム『野村監督の言葉におもう』更新

『野村監督の言葉におもう』 R2年2月25日(火)

監督が天国に行かれ、たくさんの映像が流れました。その中に一つの物語がありました。

監督のコメントに、「なかなか試合にも出られない日々に、ひたすら素振りを人の何倍もしました。ある時、その当時の監督から『みんな手をみせろ』と言われ、手をみせた時、『これがプロの手だ』と認められた。」と。
そして、どんどん華々しい活躍をされていくのです。

『これがプロの手だ』
人それぞれ、その道を進むと決めたら「努力」はあたりまえですが、はたと考えてしまった。

障害者施設で幼い頃からずっと過ごされ、気がつけばもう40代後半になり、突然、地域に出て生活をすることになった人の現実にどう接することが『プロの手』になりうるんだろうと。
その人にとってどれほどの生活が待ち受けているのか、楽しいこともあるでしょうが、激動にしかすぎないと思えます。

その人達と共に生活した時間や、自分の経験を細かく組み解いてみても頭の中は五里霧中状態。

1つトンネルを抜けると、またトンネル-----。
つらいというより悲しい現実。


私は、やっぱり、その人を「ギュっ!!」っと「ギュっ!!」っとして、「大丈夫、大丈夫」と包む力が『プロの手』かなと思います。努力して、努力してその力をつちかうことだと今は思います。

           管理者 山下 雅子