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工房おりがみ コラム『何があっても季節はやって来てくれる。』更新

か細く、当たればポキポキ折れてしまう。
花が咲き、たくさんの人を楽しませ、そして散
り、店頭から盛りかごに移され、枝切りされ、
かなり安く売られることになった木や草や花が
店の隅っこに置かれています。

  3年前は、バラの木を。
  2年前は、桜の木を。
  昨年は、はぎの木を求めました。

今、バラは私の背丈より高くなり、むらさきとピ
ンクをかけ合わせたような柔らかな色の花びらか
らほどよい甘い香りを放っています。

桜は、70度位に伸びた3本の細い枝先に、うす
ピンクの12の花が咲きました。

はぎは、夏を迎える前に新芽がチラホラ出てきて
います。固くツルンとした木肌が1mm、2mm
と少しづつ緑色に息づいている。
生命が蘇っていくのがわかり、自然の力のすごさ
を感じます。
私に出来ることは、土をかえる、栄養を足す、水
を忘れないこと。そして、枯れてしまいそうな木
肌に生命を吹き込むこと。

たとえ、か細くてポキポキしそうだったとしても
受け手に守る気があれば生命は続いていくものだ
と思います。


管理者 山下 雅子